朝霧の町の宝物『佐用もち大豆』ってなに?
日本らしい食べものといえば?と聞かれた時 どんなものが思い浮かぶでしょうか。 味噌や醤油、豆腐に納豆… きっと大豆からつくられる食べものを答える人が多いはず。 昔から、大豆は日本人の食生活を支えてきました。
日本で栽培されている大豆には スーパーで見かけるような広く流通しているもののほかに 土地土地で昔から受け継がれてきた在来品種があります。 そのような大豆は「地大豆」と呼ばれ、地域の暮らしに寄り添ってきました。
兵庫県 佐用町で育てられてきた 『佐用もち大豆』もその一つ。 “もちもち”とした食感、そして強い甘みとコクが特徴です。
佐用もち大豆の成分を分析してみると、ほかの大豆にくらべて 加熱時に保水力が増して弾力が強くなるグリシニンの含有量や 糖質含量が高いことがわかりました。
土地の風土や気候に順応し育つ地大豆。 “もちもち”の食感、甘みやコクといった 深い味わいや風味の良さは佐用もち大豆ならではの特徴です。
『佐用もち大豆』の産地 兵庫県佐用町
佐用もち大豆の産地である兵庫県佐用町は 兵庫県の西端、まわりを山に囲まれた盆地にあります。
名水百選にも選ばれた清流千種川が流れる豊かな大地が広がり 秋から冬にかけては「佐用の朝霧」と呼ばれる深い霧が町を覆います。 朝霧が発生するほどの大きな寒暖差のおかげで より大きくて甘い大豆が育つのです。
地域で守る、伝統の味
1980年代に、この町の特産物となるような大豆を作ろう と 兵庫・岡山・鳥取の近隣地域で古くから栽培されてきた地大豆の 町をあげての栽培がはじまりました。それが現在の佐用もち大豆に。
植物の種は、世代を経るごとに遺伝が偏り特性が変化してくることがあるそうです。 そこで佐用町では、大豆の特性を守るためしっかりとした管理の仕組みをつくりました。 それは「大豆の特性を守る畑」と「商品となる大豆を育てる畑」を厳密に分けること。
「原種を育てるというのは、佐用の伝統の味を守ること。いつも真剣勝負やね。 難しさがある分、味を守っているんだという誇りに繋がっています。」 そう話すのは金谷幹夫さん。大豆の特性を守る畑で、原々種・原種の栽培を担っています。
通常、原々種の栽培は公立の農業試験場などが担うことが多く 地域で、地元の人の手によって育てられているのは珍しいそう。 まさに地域の宝 そのものです。
『佐用もち大豆』をもっと多くの人へ届けたい
この大豆をもっと多くの人のもとへ届けたいという思いから 地元女性グループによって味噌や豆腐などに加工され いまでは町を代表する特産品となっています。
もちもちとした食感、甘みやコクを活かした商品は、なんとその数15種以上。 とくに佐用もち大豆を使った味噌のまろやかで優しい甘さは多くの人を虜にし 「この味噌でなければ!」と町内外に多くのリピーターがいます。
佐用風土のオンラインショップでは 佐用もち大豆の加工品の一部を取り扱っています。 また大豆をつかったレシピを紹介しています。
佐用町の風土と地元の人の手で育まれたここにしかない地大豆、佐用もち大豆。 この機会にぜひお試しください!
450円(税33円)
851円(税63円)
2,451円(税182円)
2,700円(税200円)
4,000円(税296円)
4,401円(税326円)